
今年10周年目を迎えるOops! Japanese Magazineの10周年記念行事として企画された「ワーホリオブザイヤー」。1年間有意義なワーホリ生活を送った人に贈られる賞です。第1回目の大賞に輝いた河野純君のお話は以前に、このブログでご紹介しました。今回は、その賞の素敵な後日談をご紹介したいと思います。
大賞をとった純君のエッセイは、カナダで出会った人々を通じて自分が成長していくというものでした。その核となっているのが、ホームレスのミュージシャン、アンドレとの心の交流でした。
現在、姫路の高校で教鞭をとる純君は、しばらくは旅に出る予定もないので、賞品の旅行券をアンドレに使って欲しい・・・という希望をもっていました。賞品は他人への譲渡は禁止と謳われていましたが、今、癌に冒されているアンドレにせめてもの恩返しができたらという河野君の願いに打たれて、私は、スポンサーであるNavi Tourさんにお願いに行きました。
担当の中藤マネージャーは、純君の気持ちに理解を示していただき、事情を察して承諾していただいたのです。その上、賞品の旅行券を癌で病床にあるアンドレは使用できないのではないのかと配慮していただき、旅行券額相当のサブウエイの商品券を下さることになりました。
それだけでも、心打たれるくらいの素敵なお話なのに、中藤さんは、アンドレと純君のツーショットの写真と、その上に純君がアンドレに宛てたメッセージを印刷した賞品カードを作って下さいました。

このカードを始めて見た時、全身鳥肌が立つくらい感激し、人の真心ってなんて素敵なんだと感謝しました。一人の若者の一途な想いが、大人たちの心を動かして、とても素敵な贈り物を全ての人に届けたんです。
中藤さんには純君に元気を貰ったと言っていただき、私は中藤さんの真心と純君のきれいな心に触れて、幸せな気持ちにして頂きました。
その上、私は純君と中藤さんのハートが詰まったプレゼントを、アンドレに渡しに行くという素敵な役割もいただきました。

今は、簡易アパートに暮すアンドレは、純君が撮った写真よりも痩せていて、癌も進行しているようでしたが、純君のプレゼントをとても喜んで受け取ってくれました。
そして、純君に渡して欲しいと、プロのカメラマンに撮ってもらったのでしょう、たった1枚残ったというキリストのようなモノクロ写真の裏に純君にメッセージを書きました。
国を越え、人種を越え、人の心はちゃんと届けられるんだと思いました。
今年も多くの若者が、カナダにやってきます。
ワーホリ生活をエンジョイするのは、言葉もお金もステイタスも要りません。
関わった人と真摯に向き合い、交流を深めることしかありません。
時には傷つき、時には壁にぶつかることとは思いますが、
その壁に体当たりする気持ちで望めば、
道は開かれるし、人は耳を傾けてくれるものです。
純君とのメールのやり取りを通して、私も勇気を貰っています。
カナダを離れてからも、
彼の心のどこかに、いつもカナダがあり、カナダの友人がある。
私もカナダの友人の一人として、
これからも日本で頑張る純君に、エールを送り続けられたらいいなと思っています。
純君のエッセイはこちらから
http://www.oopsweb.com/2008/focus/03/focusfinal.pdf
